開発&コラボ秘話

移動の脱炭素アプリ「こつこつ(CO2CO2)」とは

地球温暖化が問題視される中、今や世界中で目指されている「脱炭素」。
こつこつ(CO2CO2)とは私たち(株式会社Linkhola)が開発した、脱炭素を促進するアプリです。
個人が脱炭素に貢献するというのは、少しハードルが高いと感じるかもしれません。しかし、このアプリを利用すれば、普段の「移動」だけでこつこつ脱炭素貢献ができるのです。
今回、開発段階から関わっている、学生インターンの篠原こころ(東京都立大学)が体験レポート式に解説します。

どうやって使う?

最初に、アプリの名前の由来。
こつこつと毎日1分の習慣でデキル。CO2を減らす活動、二酸化炭素の化学式CO2(シーオーツー)をコツコツと音読みし、名前も呼びやすい親しみやすいアプリにと、「こつこつ(CO2CO2)」とネーミング、表記することにしました。

こつこつ(CO2CO2)は、通勤や通学などの移動で利用した乗り物によって発生したCO2量を可視化するアプリです。通勤・通学ルートを設定し、あとはスマホを持ち歩くだけ。その日のCO2排出量が自動で計算されます。電車での通勤を自転車に変えれば、どのくらいCO2が削減されたかわかります。月別・日別の削減量・排出量グラフや、移動別排出量など、集計レポートの確認もできます。

どんな社会を目指しているの?

こつこつ(CO2CO2)は、CO2排出量を社会全体でゼロにするカーボンニュートラルを目指しています。
日本人は年間に、一人当たり、約1.6tCO2、日々の通勤・通学で車や電車を利用することによってCO2を排出しています。一人一人の日常の乗り物移動で排出されるCO2はわずかであっても、1億人、何十億人ともなると、地球に大きな環境負荷を与えているわけです。
スマホアプリなのでカンタン。こつこつ(CO2CO2)を利用することで、誰でも、個人単位で気軽にCO2削減に取り組むことができ、持続的にカーボンニュートラル社会に向けて貢献することができます。

こつこつ(CO2CO2)を使ってみた学生にインタビュー

私たちLinkholaは、通勤や通学などの移動において、環境に配慮した持続可能な行動を促進するために、アプリを活用したCO2削減の取り組みを行っています。今回は、アプリの利用体験に協力してくれたインターン生の数ヶ月にわたる行動変容やCO2の削減について取材を行いました。

Linkhola:篠原さんは普段どのような移動手段で通学をされているのですか?

篠原:電車通学です。自宅から最寄り駅、大学からその最寄り駅までは徒歩で移動しています。50分ほどかかるので結構遠いです。

Linkhola:どのようなシーンでアプリを利用しましたか?

篠原:まずは初期設定として日々の通学ルートを設定しました。出発地の自宅と目的地の大学を設定すると、自動で最寄りの久我山駅から、大学の最寄りの南大沢駅までの経路が設定され、復路も逆ルートから簡単に設定できました。ルート設定から、自分が普段の通学で約1.1kgのCO2を排出しているのを知りました。あとはスマホを持ち歩いて通学し、1日の終わりに行動を確定するだけです。

Linkhola:普段の移動で排出しているCO2が簡単にわかるのはポイントですね。使い始めてみて、何か行動に変化はありましたか?

篠原:普段のルートですが、最寄りの久我山駅から大学と逆方向の明大前駅まで乗って乗り換えをし、そこから南大沢駅まで向かいます。くの字になっているルートです。自宅は久我山駅と千歳烏山駅の間にあり、くの字の間にあるイメージなのですが、少し遠目の千歳烏山駅まで歩いて通学してみました。すると0.3kg(300g)ものCO2を削減することができました。

Linkhola:かなり削減できましたね。遠くの駅まで歩いてみてどうでしたか?

篠原:歩いてみると案外自分が思うよりも遠くなく、いい運動にもなるので天候がいい日は気付けば千歳烏山駅まで歩いて通学することが多くなりました。通学時間も少し短縮されましたし、交通費も節約できていいことだらけでした(笑)。さらに、自転車を使用することも増えました。

Linkhola:こつこつ(CO2CO2)が普段の行動に変化を与えたのですね。結果的にどのくらいのCO2を削減できましたか?

篠原:この行動変容がこつこつと積み重なったことで、月に約6kgものCO2を削減できました。ちょっとした行動の変化でこれほどのCO2を削減できたのは正直驚きました。

Linkhola:脱炭素貢献は実感できましたか?

篠原:実感できました。同じ行動をアプリなしでとることもできますが、その日の行動と具体的な数値が目に見えるため、脱炭素への貢献を実感することができます。また、日別、月別のグラフや歩数も見られるため、多く削減できた月やよく歩いた日などがわかって、モチベーションにも繋がります。

Linkhola:グラフも見られるのは便利ですよね。アプリのどんな点に最も利点を感じましたか?

篠原:一度ルート登録をすれば、あとはスマホを持ち歩くだけという点です。どの乗り物に何時から何時まで乗ってどれくらいのCO2を排出したかが自動で表示されますし、もし乗り物が誤って表示されてもすぐに訂正できるため、毎日の操作がほぼないです。これならズボラな私でも続けられましたし、脱炭素に挑戦するハードルとしては低いのではないかと感じました。

月に6kgものCO2を削減!

取材結果より、アプリの使用によって行動変容が促されたことがわかります。CO2削減だけでなく、運動としての効果や交通費の抑制などのメリットもあるため、一度行動変容がなされれば、その回数が自然と増えた結果となりました。そしてその結果削減されたCO2は月に約6kgです。より多くの人が同様にアプリを使用すれば、より大きな脱炭素貢献につながると予想できます。

こつこつ(CO2CO2)が未来を変える!

個人でこつこつ取り組める脱炭素

こつこつ(CO2CO2)という名の通り、毎日の積み重ねで大きなCO2削減効果を期待できます。電車や車で通勤・通学するより多くの人々がこのアプリを使用し、こつこつとCO2削減に取り組めばその削減量は膨大なものとなり得ます。こつこつ(CO2CO2)で持続可能なライフスタイルへのシフトを促進し、社会の意識を確実に高めていけると期待しています。

カーボンニュートラル達成に向けて

こつこつ(CO2CO2)が目指すのはカーボンニュートラルです。よりアプリの利用者を増やすことで、目標達成に着実に近づくことができます。よって今後はこれらの利用者増加を目指すと共に、行動変容を持続可能にしていくための創意工夫を施していく必要があります。

まとめ

地球温暖化が問題視される今、ありとあらゆる場所で脱炭素への取り組みがなされています。しかし、個人での取り組みを促進するサービスは未だ少ないように思われます。一人一人の意識が変化すれば、全体として大きな脱炭素効果を発揮することが出来ます。こつこつの積み重ねが地球を変えるかもしれません。

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